株式市場のニュースで「今日はSQ日」「メジャーSQを控えて値動きに注意」といった言葉を見かけても、SQとは何なのか、普通の株価と何が違うのか分かりにくいものです。SQは、日経225先物やオプションなどの最終決済に使われる重要な数値です。特にSQ日の朝は、先物・オプションの決済やそれに関連する売買が重なり、現物株の寄り付きにも影響が表れる場合があります。この記事では、SQ値の意味、SQ日の決まり方、計算の考え方、メジャーSQとミニSQ・マイナーSQの違い、株価への影響、そして「幻のSQ」まで、2026年8月時点の制度をもとに平易に解説します。

この記事の目次
- SQとは何か、まず簡単に理解する
- SQ値はどのように計算されるのか
- SQ日はいつ?2026年の日程
- メジャーSQとミニSQ・マイナーSQの違い
- SQが株価に影響する理由
- 「幻のSQ」とは何か
- 初心者がSQを見るときの注意点
SQとは?一言でいえば「先物・オプションの決済に使う特別な数値」
SQは「Special Quotation(スペシャル・クォーテーション)」の略称で、日本語では一般に特別清算指数、特別清算数値などと説明されます。
株価指数先物や株価指数オプションには期限があります。期限までに反対売買を行わず建玉を保有している場合、最終的な損益を決めるための基準が必要になります。その最終決済で用いられるのがSQ値です。
たとえば日経225先物であれば、取引対象となっているのは日経平均株価そのものですが、最終決済ではSQ日に算出された特別な日経225の数値が使われます。
SQ値は「SQ日の終値」ではない
SQを理解するうえで特に重要なのが、SQ値はSQ日の終値でも、午前9時時点の日経平均株価でもないという点です。
日本取引所グループ(JPX)によると、日経225先物などのSQ値は、SQ日における日経平均構成銘柄それぞれの始値をもとに算出されます。
225銘柄すべてが午前9時ちょうどに取引を成立させるとは限りません。買い注文と売り注文が大きく偏った銘柄では、すぐに始値が決まらず、しばらく買い気配や売り気配が続く場合があります。
通常の日経平均株価では、その時点でまだ始値が付いていない銘柄について気配値などを使って指数を計算します。一方、SQ値では原則として各構成銘柄の実際の始値を使用するため、SQ値とSQ日の日経平均株価の始値が一致しないことがあります。
なお、JPXの説明では、終日値段が付かなかった銘柄については最終特別気配値段などが使われる場合があります。
SQ値の計算方法は?日経平均の仕組みを知ると分かりやすい
日経225のSQ計算を理解するには、まず日経平均株価そのものの算出方法を知っておくと便利です。
日経平均株価は単純に「225銘柄の株価を足して225で割る」という指数ではありません。日本経済新聞社が公表している算出方法では、各構成銘柄の株価を株価換算係数によって調整し、それらを合計したうえで除数で割って算出します。
日経平均株価 = 構成銘柄の調整後株価の合計 ÷ 除数
SQ値についても、考え方としては日経225を構成する各銘柄についてSQ日の始値を用い、日経225の算出ルールに基づいて特別な指数を算出します。
なぜ225銘柄の「始値」が重要なのか
SQ日の朝には、先物・オプションの満期に関連する売買や、先物と現物の価格差を利用した裁定取引に関連する注文などが入ることがあります。その結果、寄り付き時点で注文量が通常より増えたり、特定銘柄の買いと売りのバランスが大きく傾いたりする場合があります。
こうした各銘柄の寄り付き価格がSQ値に反映されるため、市場参加者はSQ日の朝の値動きや出来高を注視します。
ただし、SQだから必ず株価が大きく動く、必ず上昇する、必ず下落するといったルールはありません。その日の海外市場、為替、金利、企業ニュース、経済指標など、さまざまな材料が同時に株価へ影響します。
SQの基本が分かったら、次に知っておきたいのが「いつSQが来るのか」と「メジャーSQは何が特別なのか」です。日程と違いを次のページで整理します。


