基準価額が動く仕組み

基準価額の変動要因は主に2つです。三菱UFJアセットマネジメントの公式FAQでも「組入資産の価格変動」と「為替変動」が主な要因として解説されています。この2つの要因が複合的に作用するため、「なぜ今日は上がったのか・下がったのか」を正確に理解するには、両方の動きを合わせて確認する必要があります。どちらか一方だけ見ても、実際の価格変動の全体像はつかみにくいです。

組入資産(世界株式)の価格変動

オルカンは世界47カ国・約3,000社の株式に投資するインデックスファンドです。ベンチマークはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算)で、米国株が約6割を占めます。そのため米国市場(S&P500やナスダック)の動向が基準価額に大きな影響を与えます。世界の株式市場が全体的に上昇する局面では基準価額も上昇する傾向があり、下落局面では反対に下がる傾向があります。

出典:三菱UFJアセットマネジメント公式

為替変動(円安・円高)の影響

オルカンは為替ヘッジを行わないファンドです。海外株式は現地通貨建てで保有されているため、円に換算した価値が為替レートによって変わります。

  • 円安局面:海外資産の円換算額が増え、株式が横ばいでも基準価額が上昇する場合がある
  • 円高局面:海外資産の円換算額が減り、株式が上昇していても基準価額が下落する場合がある

米ドル/円だけでなく、ユーロや英ポンドなど複数通貨の変動も基準価額に影響します。「世界株が上がったのに基準価額が下がった」という状況は、円高の進行が主な原因であることが多いです。

出典:三菱UFJアセットマネジメント公式FAQ

基準価額を見るときの注意点

基準価額は1営業日1回しか更新されないため、日中のリアルタイム価格変動はわかりません。また購入・売却の注文は当日の確定価格がわからない状態で出す仕組みのため、短期的な価格の動きに合わせた売買は難しい特性があります。

インデックスファンドの基準価額は日々変動しますが、長期・積立・分散という観点で継続保有することが一般的な活用方法とされています。一時的な基準価額の下落に過度に反応せず、長期的な視点を持って運用することが重要と考えられています。

純資産総額は2026年5月13日時点で約11兆7,120億円に達しています。純資産総額は運用コスト(信託報酬)の実質負担額にも関係し、ファンドの規模が大きいと受益者全体でコストを分担できる仕組みがあります。ただし純資産規模の大きさは将来の運用成績を保証するものではありません。

出典:Yahoo!ファイナンス(2026年5月13日)

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。投資信託は元本が保証された商品ではなく、基準価額の下落により損失が生じる可能性があります。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。投資の判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家(金融機関・ファイナンシャルプランナー等)にご相談ください。