SNSや職場で「オルカン」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。新NISAの普及とともに急速に注目を集めている投資信託ですが、正式名称や仕組みをきちんと理解している方は意外と少ないものです。この記事では投資初心者の方に向けて、オルカンの基本をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • オルカンの正式名称と運用会社
  • どの国・何銘柄に分散投資しているか
  • コストの目安と新NISAでの購入方法

資産運用のイメージ

オルカンとは——「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称

「オルカン」とは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(投信協会コード:0331418A)の愛称です。「オール・カントリー」を縮めて「オルカン」と呼ばれるようになりました。

正式名称と運用会社

運用会社は三菱UFJアセットマネジメント株式会社で、受託会社は三菱UFJ信託銀行です。設定日は2018年10月31日で、償還日は無期限とされています。

出典:三菱UFJアセットマネジメント

ベンチマーク(MSCI ACWI)とは

オルカンはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)を指標(ベンチマーク)として運用するインデックスファンドです。MSCI ACWIは世界47ヵ国の株式市場の時価総額の約85%をカバーするとされており、1本のファンドで広く世界株式に投資できます。

出典:am-expo.jp

オルカンの仕組み——どの国・何銘柄に投資するのか

投資先(先進国23ヵ国+新興国24ヵ国)

オルカンは先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の中型・大型株、約2,500〜3,000銘柄に分散投資します。1本購入するだけで世界中の主要企業株式に間接的に投資できる仕組みです。アップル、マイクロソフト、アマゾンといった大企業も組入銘柄に含まれています。

出典:am-expo.jp

米国株比率と地域配分

投資先の地域配分(2026年5月時点)は、先進国(日本除く)約84.6%、新興国約10.3%、日本約5.1%とされており、そのうち米国株が全体の約6割を占めています。日本株も約5%組み入れられているため、日本在住の投資家にとっては自国株式への重複投資になる点に留意が必要です。

出典:日本経済新聞

オルカンのコストと基本情報

以下に主要な基本情報をまとめます。

項目内容
正式名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント株式会社
設定日2018年10月31日
信託報酬(年率)0.05775%(税込)
購入手数料0円(ノーロード)
信託財産留保額0円
分配金0円(無分配・再投資型)
NISA対応つみたて投資枠・成長投資枠

信託報酬は年率0.05775%(税込)です。購入時手数料は0円(ノーロード)のため、投資額の全額が運用に充てられます。分配金は出さずに基準価額に反映される無分配型(再投資型)のため、複利効果を活かした長期運用に向いているとされています。

出典:三菱UFJアセットマネジメント