「NT倍率とは何を表す数字なのか」「NT倍率が高いと日本株はどういう状態なのか」「今日のNT倍率や過去の推移をどのように見ればよいのか」と疑問に感じることは少なくありません。NT倍率は、日経平均株価とTOPIXという性格の異なる2つの株価指数を比較し、日本株市場でどのような銘柄が相対的に強いのかを把握するために使われる指標です。本記事では、NT倍率の計算方法からチャート・時系列の見方、目安、過去最高値、TradingViewでの確認方法、先物を利用したNT倍率トレードやサヤ取りの基本まで、最新データを確認したうえでわかりやすく解説します。
この記事の目次
- NT倍率とは?計算方法と日経平均・TOPIXの違い
- NT倍率が高い・低いと何がわかる?
- 今日のNT倍率と過去最高値
- NT倍率のチャート・時系列・平均・目安の見方
- TradingViewでNT倍率を見る方法
- NT倍率先物・サヤ取り・NT倍率トレードの仕組み
- 「買われすぎ・売られすぎ」と判断する際の注意点
NT倍率とは?まず知っておきたい基本
NT倍率とは、日経平均株価をTOPIX(東証株価指数)で割って求める比率です。「N」はNikkei(日経平均)、「T」はTOPIXを意味します。
NT倍率 = 日経平均株価 ÷ TOPIX
たとえば日経平均が60,000円、TOPIXが4,000ポイントなら、NT倍率は「60,000÷4,000=15倍」となります。
数字そのものが日本株全体の割高・割安を直接表しているわけではありません。重要なのは、日経平均とTOPIXのどちらが相対的に強いかを示している点です。
日経平均とTOPIXは何が違う?
NT倍率を理解するには、「日経平均 TOPIX 違い」を押さえておく必要があります。
- 日経平均株価:東京証券取引所プライム市場の銘柄から選ばれた225銘柄を対象とする株価平均型の指数
- TOPIX:日本株市場を広範に網羅する、浮動株時価総額加重型の株価指数
日本取引所グループ(JPX)によると、TOPIXは1968年1月4日の時価総額を100として指数化され、JPX総研が算出・公表しています。一方、日経平均株価は日本経済新聞社が算出する225銘柄の株価平均型指数です。
この計算方法の違いから、日経平均は株価水準が高く指数への影響が大きい銘柄の値動きを受けやすい一方、TOPIXは浮動株ベースの時価総額が大きい企業の影響を受けやすいという特徴があります。
NT倍率が高いとどうなる?低い場合との違い
NT倍率が高いと「日経平均が相対的に強い」
NT倍率が上昇している場合、基本的にはTOPIXより日経平均のパフォーマンスが相対的に強いことを意味します。
日経平均への寄与度が大きい値がさ株やハイテク・半導体関連などが強く上昇する局面では、TOPIXより日経平均の上昇率が大きくなり、NT倍率が上昇することがあります。
ただし、「NT倍率が高い=すべての値がさ株が上昇している」「必ず半導体株が買われている」と決めつけることはできません。その時点の指数構成や個別銘柄の値動きを併せて確認する必要があります。
NT倍率が低下すると「TOPIXが相対的に強い」
反対にNT倍率が低下する場合は、日経平均よりTOPIXが相対的に強い状態です。
銀行、保険、商社などTOPIXへの影響が比較的大きい銘柄群が買われたり、日経平均への寄与度が大きい銘柄が下落したりすると、NT倍率が低下することがあります。
株価が下落していてもNT倍率は上がる
ここは初心者が特に間違えやすいポイントです。NT倍率は「株価が上がったか下がったか」ではなく、2指数の相対的な強弱を表します。
たとえば日経平均が前日比2%下落し、TOPIXが3%下落した場合、両指数とも値下がりしていますが、日経平均のほうが相対的に強いため、NT倍率は上昇する可能性があります。
NT倍率を見るときは、「高い=株高」「低い=株安」と考えないことが大切です。
では、2026年現在のNT倍率は過去と比べてどれほど高いのでしょうか。実は、2021年まで使われていた「過去最高」の常識はすでに大きく塗り替えられています。次ページで具体的な数字を確認します。


