カナデビア株式会社は、ごみ焼却発電、水処理、脱炭素関連設備、橋梁などを手がける日本の機械・エンジニアリング企業です。2024年に「日立造船株式会社」から社名を変更したため、日立造船との関係、社名の意味、株価や業績、日鉄エンジニアリングとの経営統合検討、品質不正に関する公表内容など、さまざまな疑問が生じています。本記事では、2026年7月時点の会社発表、公的機関資料、決算資料などを基に、確認できた事実をわかりやすく整理します。

この記事の主な内容
- カナデビアと旧社名・日立造船との関係
- 社名の意味、英語表記、グループ会社
- 2026年3月期決算と株価を見る際の注意点
- ごみ焼却発電、洋上風力、全固体電池などの事業
- CMの女優・曲、年収、採用、溶接職種
- 品質不正、指名停止、再発防止策の公表内容
カナデビア株式会社とは何をしている会社?
ごみ焼却発電や水処理を担う機械・エンジニアリング企業
カナデビア株式会社は、1881年創業、1934年設立の企業です。本社は大阪市にあり、東京にも本社機能を置いています。東京証券取引所プライム市場に上場しており、証券コードは7004、業種区分は機械です。英文表記はKanadevia Corporationです。
現在の主要事業は、船舶の建造ではありません。ごみ焼却発電施設、海水淡水化設備、上下水処理設備、汚泥処理設備、化学・医薬関連のプロセス機器、精密機械、橋梁、水門、防災設備などを展開しています。
2026年3月31日時点の会社公表値では、資本金は約454億円、連結従業員数は1万2,666人です。特に売上規模が大きいのは、ごみ焼却発電施設を中心とする環境事業です。
カナデビアと日立造船の違いは「現在の社名」と「旧社名」
カナデビアと日立造船は、別々に存在する親会社と子会社ではありません。日立造船株式会社が2024年10月1日に商号を変更し、現在のカナデビア株式会社になりました。同じ法人が社名を変更したものであり、会社を新設して事業を移したわけではありません。
したがって、「カナデビアと日立造船の資本関係」というより、日立造船はカナデビアの旧社名と理解するのが適切です。また、社名に「日立」が入っていましたが、現在の日立製作所のグループ企業を意味する名称ではありません。
旧社名には「造船」が含まれていたものの、同社は2002年に造船事業を分離しました。その後は環境、機械、社会インフラ、脱炭素関連を中心に事業を展開しており、実際の事業内容と社名のずれを解消することも社名変更の背景となりました。
カナデビアの意味・由来は「奏でる」と「Via」
カナデビアという名称は、日本語の「奏でる」と、ラテン語で道や方法を意味する「Via」を組み合わせたものです。人と自然が調和する未来への道を切り開くという企業姿勢が込められています。
「奏でる」には、複数の音が合わさって調和を生み出すイメージがあります。環境、エネルギー、社会インフラなどの技術を組み合わせ、社会課題の解決につなげる方向性を表した社名といえます。
カナデビアE&Eとカナデビア環境サービスの違い
カナデビアE&E株式会社は、環境施設の建設、基幹設備の改修、アフターメンテナンス、長期運営などを担うグループ会社です。E&Eは「Environment & Energy」を表します。
カナデビア環境サービス株式会社は、自治体などが所有するごみ処理施設をはじめ、環境プラントの運転や維持管理を主な事業とするグループ会社です。
親会社のカナデビアが施設の設計・建設や中核技術を担い、グループ会社が改修、保守、運転管理などを支えることで、施設の建設後も長期間にわたってサービスを提供する体制を整えています。
カナデビア健康保険組合とは
カナデビア健康保険組合は、会社が販売する民間保険商品ではありません。健康保険法に基づいて運営され、加入対象となる従業員やその被扶養者に対し、保険給付や健康づくりに関する事業を行う健康保険組合です。
手続き、給付、健康診断などの詳細は、勤務先の担当部署や同組合の公式案内で確認する必要があります。制度や申請期限は変更される可能性があるため、過去の案内だけで判断しないことが大切です。
売上高は過去最高水準でも、利益面には見逃せない変化があります。株価を考えるうえで重要な決算の中身は次のページで解説します。


