FTSE100指数とは?株価・推移・構成銘柄・配当・CFD・チャートの見方までわかりやすく解説

FTSE100指数は、イギリス・ロンドンの株式市場を代表する株価指数として、世界の金融ニュースで頻繁に登場します。しかし、「ロンドン証券取引所の株価そのものなのか」「構成銘柄はどう決まるのか」「配当利回りは高いのか」「リアルタイムチャートはどこまでリアルタイムなのか」「CFDで取引する場合は何が違うのか」など、初めて見るとわかりにくい点も少なくありません。本記事では、FTSE RussellやLondon Stock Exchangeなどの公式情報をもとに、FTSE100指数の意味、推移、構成銘柄、チャート、配当、CFD、今後を見る際のポイントまで整理して解説します。また、SOX指数、NASDAQ100、VN100、BIST100、NYSE FANG+など、名前が似ていて混同しやすい指数との違いも紹介します。

FTSE100指数をイメージしたロンドン金融街の風景

この記事の目次

  • FTSE100指数とは何か、ロンドン証券取引所との関係
  • FTSE100指数の構成銘柄と計算の考え方
  • FTSE100の推移・株価・リアルタイムチャートの見方
  • FTSE100の配当利回りとトータルリターン
  • FTSE100指数CFDの仕組みとリスク
  • FTSE100指数の今後を見るときのポイント
  • SOX・NASDAQ100・VN100・BIST100・NYSEなどとの違い

FTSE100指数とは?イギリスを代表する株価指数

FTSE100指数(FTSE 100 Index、ティッカー:UKX)は、ロンドン証券取引所に上場する銘柄のうち、所定の条件を満たす大型株を中心に構成される代表的な株価指数です。FTSE RussellはFTSE100を、ロンドン証券取引所に上場する「最も時価総額の大きい100のブルーチップ企業」で構成される指数と説明しています。

FTSE100は1984年1月にスタートしました。当初はFinancial TimesとLondon Stock Exchangeの共同プロジェクトとして作られ、基準値は1,000ポイントに設定されました。現在では、イギリスの大型株市場を把握する際の代表的な指標として広く利用されています。

「FTSE」は何と読む?

日本語では「FTSE100」「FTSE100指数」「FTSE100種総合株価指数」などと表記されます。「FTSE」は現在、指数事業を展開するFTSE Russellの名称として定着しています。指数が誕生した当時はFinancial TimesとLondon Stock Exchangeによる取り組みで、「FT-SE 100」と呼ばれた時期もありました。

ロンドン証券取引所とFTSE100株価指数の違い

ここで注意したいのが、London Stock Exchange(ロンドン証券取引所)とFTSE100指数は同じものではないという点です。

ロンドン証券取引所は株式などが取引される「市場」であり、FTSE100はその市場に上場する適格銘柄の一部を使って計算する「指数」です。また、London Stock Exchange Group plcという上場企業も存在するため、「ロンドン証券取引所の株価」と「FTSE100の指数値」を混同しないようにしましょう。

FTSE100はイギリス株式市場を代表する指標として使われていますが、ロンドン市場全体をそのまま表しているわけではありません。FTSE Russellは、FTSE100・FTSE250・FTSE Small Capを合わせたFTSE All-Share Indexが、適格なロンドン上場企業の時価総額の98~99%程度をカバーする指数だと説明しています。

FTSE100指数の構成銘柄はどう決まる?

「上場企業の時価総額ランキング1位から100位までを毎日そのまま並べる」という単純な仕組みではありません。FTSE Russellは、適格企業を完全時価総額で順位付けし、定期レビューのルールに従ってFTSE100の構成銘柄を決定します。

構成銘柄は四半期ごとにレビューされ、基本的なレビュー月は3月・6月・9月・12月です。順位の小さな変動だけで頻繁に入れ替わることを防ぐためのバッファールールも設けられており、FTSE Russellの解説では、非構成銘柄がランキング90位以上になると組み入れ対象となり、既存銘柄が111位以下になると除外対象となります。

2026年6月のFTSE100入れ替え

2026年6月に発表されたFTSE UK Index Seriesのレビューでは、Aberdeen Group、Computacenter、InvestecがFTSE100に加わり、Berkeley Group Holdings、Mondi、RightmoveがFTSE100から外れました。この変更は2026年6月22日の取引開始時から反映されています。

このように、FTSE100の構成企業は固定ではありません。構成銘柄一覧を利用するときは、掲載時点を確認することが重要です。

FTSE100の代表的な大型銘柄

2026年7月31日時点にLondon Stock Exchangeで確認できるFTSE100連動商品の組入上位には、HSBC Holdings、Shell、AstraZeneca、Rolls-Royce Holdings、Unilever、British American Tobacco、BP、GSK、Rio Tinto、Barclaysなどが含まれています。

金融、エネルギー、医薬品、資源、一般消費財など幅広い業種の大型企業が含まれていることがFTSE100の特徴です。ただし、各企業の指数に占める比率は同一ではありません。

FTSE100指数はどう計算される?「100社の株価平均」ではない

FTSE100は100銘柄の株価を単純に足して100で割った指数ではありません。銘柄の規模を反映する時価総額型の指数であり、実際の指数への組み入れでは、市場で投資可能とみなされる株式の割合であるフリーフロートなども考慮されます。

そのため、時価総額と指数内での投資可能な株式価値が大きい銘柄ほど、FTSE100全体の値動きに与える影響も大きくなる傾向があります。株価が10%上昇した銘柄があっても、小型の構成銘柄と大型の構成銘柄では指数への影響が異なります。

なお、2026年6月の指数レビューからはFTSE UK Index Seriesにおける最低フリーフロート基準が見直され、原則として英国法人・英国外法人とも10%以上という基準に統一されています。指数には、このほかにも適格性に関する条件があります。

FTSE100指数の「株価」と「ポイント」は別物

ニュースで「FTSE100が1万ポイントを超えた」と報じられても、FTSE100という1株1万円の商品が存在するわけではありません。FTSE100の数値は指数値(ポイント)です。

実際の構成銘柄にはポンドやペンスなどで取引される株式がありますが、指数自体のポイントは個別株の株価とは意味が異なります。指数値が高いから「1株当たりの価格が高い」「割高である」と判断することもできません。

FTSE100は1984年のスタート時に1,000を基準値として設定しました。その後の構成企業の株価変化を指数として連続的に表しています。2026年1月5日には終値が10,004.57となり、FTSE RussellによるとFTSE100史上初めて終値ベースで1万ポイントを超えました。

では、FTSE100の推移を見るときは「現在値」だけを確認すればよいのでしょうか。実は、チャートでは期間・配当・データ遅延を区別しないと、まったく違う印象になることがあります。