ニューヨーク証券取引所は、米国を代表する証券取引所です。ニュースで目にするベル、ウォール街の歴史的な建物、世界的企業の上場市場として知られる一方、取引時間を日本時間へ直すと何時になるのか、2026年の休場日はいつか、ナスダックとは何が違うのかなど、わかりにくい点も少なくありません。本記事では、2026年7月21日時点のニューヨーク証券取引所、米国証券取引委員会などの公表情報を基に、所在地、営業時間、祝日、見学、上場企業、株価の見方、日本からの買い方まで整理します。
この記事の主な内容
- ニューヨーク証券取引所の意味と所在地
- 2026年の取引時間と日本時間
- 2026年の休場日・年末年始
- NYSE Arcaの取引時間延長計画
- ニューヨーク証券取引所とナスダックの違い
- 株価指数と時価総額ランキングの見方
- NYSEに上場する主な日本企業
- ウォール街観光と見学の注意点
- 日本からNYSE上場株を買う方法
ニューヨーク証券取引所とは?世界を代表する株式市場
ニューヨーク証券取引所は、企業が発行した株式やETFなどを売買する米国の証券取引所です。正式な英語表記はNew York Stock Exchange、略称はNYSEです。
市場では、証券会社などを通じて集められた投資家の注文が照合され、売買価格が決まります。企業にとっては株式を上場して幅広い投資家から資金を集める場所であり、投資家にとっては上場株式を売買する場所です。
NYSEは、多くの取引を電子システムで処理しながら、現在もマンハッタンの取引フロアを使用しています。電子取引と取引フロア、指定マーケットメーカーなどを組み合わせた市場構造が特徴です。
英語表記と略称
- 正式名称: New York Stock Exchange
- 略称: NYSE
- 一般的な読み方: エヌワイエスイー
- 通称: Big Board
株価情報で見かける「NYSE:ICE」「NYSE:KO」などの表記は、コロンの前が上場市場、後ろが銘柄を識別するティッカーシンボルです。例えば「NYSE:ICE」は、Intercontinental ExchangeがNYSEに上場していることを表します。
ニューヨーク証券取引所の所在地はどこ?
ニューヨーク証券取引所の公式住所は、次のとおりです。
11 Wall Street, New York, NY 10005, United States
場所は、ニューヨーク市マンハッタン南部の金融街です。住所はWall Streetですが、テレビや写真でよく見る大きな柱のある正面部分はBroad Street側に面しています。
正面付近にはFederal Hallがあり、周辺にはWall Street、Trinity Church、Federal Reserve Bank of New Yorkなどの名所があります。Charging Bullと呼ばれる雄牛像は取引所の正面ではなく、Bowling Green付近にあります。
NYSEの歴史
NYSEの起源は、1792年5月17日に24人の証券仲買人が署名したButtonwood Agreementにさかのぼります。現在の建物は20世紀初頭から使用され、米国の金融市場を象徴する建築物としても知られています。
現在のNYSEは、取引所や清算機関、データ事業などを運営するIntercontinental Exchangeの傘下にあります。Intercontinental Exchangeは、ティッカーシンボルICEでNYSEに上場しています。
ニューヨーク証券取引所の取引時間
NYSEの株式市場における通常の中心的な取引時間は、米国東部時間の9:30から16:00です。この時間帯は「Core Trading Session」と呼ばれます。
| 区分 | 米国東部時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 注文受付開始 | 6:30 | 注文を入力し、寄り付きまで待機させる時間 |
| 寄り付き | 9:30 | Opening Auctionを実施 |
| 通常取引 | 9:30〜16:00 | 中心となる売買時間 |
| 大引け | 16:00 | Closing Auctionを実施 |
NYSE GroupにはNYSE AmericanやNYSE Arcaなど複数の市場があります。早朝取引や時間外取引の有無、開始時刻は市場によって異なるため、「NYSEの取引時間」と「米国株を注文できる全時間帯」は必ずしも同じではありません。
2026年の営業時間を日本時間に直すと?
日本とニューヨークの時差は、米国がサマータイムを採用している期間と、それ以外の期間で1時間変わります。
| 期間 | NYSE通常取引 | 日本時間 |
|---|---|---|
| サマータイム | 9:30〜16:00 | 22:30〜翌5:00 |
| 標準時間 | 9:30〜16:00 | 23:30〜翌6:00 |
2026年7月21日時点の現行制度では、ニューヨークの2026年のサマータイムは3月8日に始まり、11月1日に終了する予定です。そのため、2026年7月時点の通常取引時間は、日本時間の22:30から翌5:00です。
米国では2026年7月、サマータイムを通年化する法案が連邦議会で審議されています。ただし、2026年7月21日時点では法律として成立していません。11月以降の時差については、売買前に証券会社や公的機関の最新案内を確認してください。
日本と米国で日付が異なる点に注意
ニューヨークで月曜日の通常取引が行われているとき、日本では月曜日の夜から火曜日の早朝です。米国の決算発表や経済指標が「月曜日」と発表されていても、日本では翌日になる場合があります。
注文期限や決算日を確認するときは、資料に表示された時刻が米国東部時間なのか、日本時間なのかを確認することが大切です。
ニューヨーク証券取引所の2026年休場日一覧
NYSEは土曜日と日曜日に加え、米国の指定された祝日などに休場します。日本の祝日と連動しているわけではありません。
| 休場日 | 祝日・理由 |
|---|---|
| 2026年1月1日(木) | New Year’s Day |
| 2026年1月19日(月) | Martin Luther King, Jr. Day |
| 2026年2月16日(月) | Washington’s Birthday |
| 2026年4月3日(金) | Good Friday |
| 2026年5月25日(月) | Memorial Day |
| 2026年6月19日(金) | Juneteenth National Independence Day |
| 2026年7月3日(金) | Independence Dayの振替 |
| 2026年9月7日(月) | Labor Day |
| 2026年11月26日(木) | Thanksgiving Day |
| 2026年12月25日(金) | Christmas Day |
2026年の短縮取引日
次の日は完全な休場ではありませんが、通常より早く取引が終了します。
- 2026年11月27日(金): 米国東部時間13:00に終了
- 2026年12月24日(木): 米国東部時間13:00に終了
両日とも現行制度では標準時間に当たるため、通常取引は日本時間23:30に始まり、翌3:00に終了します。対象となるオプションやNYSE Arcaの後続セッションは、終了時刻が異なる場合があります。
年末年始はいつ休み?
2026年末は12月24日が短縮取引、12月25日が休場です。12月28日から12月31日までは、特別な発表がない限り通常の取引日です。2027年1月1日はNew Year’s Dayのため休場し、週末を挟んで1月4日から通常取引が再開する予定です。
実際の注文受付時間は証券会社によって異なります。取引所が開いていても、国内証券会社のメンテナンスや注文受付停止により売買できない場合があります。
「NYSEが22時間営業になる」という情報には重要な続きがあります。対象市場と最新の23時間計画は次のページへ。



